第一種衛生管理者試験について

衛生管理者は50人以上の事業場において必ず1人選任する必要があります。職場の労災防止、安全衛生の推進者として幅広い知識と行動力が求められます。前職では200人を超える事業所に勤めていて、当時の衛生管理者の指示の下、安全衛生委員会の議事録や職場巡視の記録取りのお手伝いをしていました。

職場は時に、自宅よりも長い時間を過ごすことがあります。工場や作業場においては同じ姿勢を求められたり、気候によって温度・湿度に変化があり、結果、体調に影響を及ぼす可能性があります。労働者は自分の職場以外の環境について、なかなか情報が入ってこない現実があります。仕事が原因でケガや病気になるのは論外、それを防止するために衛生管理者になりたいという意思で試験を受けました。

前職で資格を取り、一年間、衛生管理者としての業務を担当しました。事情があって、退職、転職活動時に「衛生管理者」の資格は採用担当者の目に留まることが多く、関連する質問が多かったことを覚えています。聞かれたことは「衛生管理者としてどのようなことをやっていたの?」「衛生管理者としての仕事は業務の中でどれくらいの割合を占めていたの?」ということでした。

事業場の労働者数が50人に満たない会社の面接時でも興味を持っていただき、義務だから衛生管理者の設置が必要ということではなく、職場環境を良くしようという意思を感じ、非常に好感が持てました。ご縁があった現在の会社は職場の労働者数が50人ちょうどで資格を持っているのが私しかおらず、自動的に衛生管理者に任命されました。会社に勢いがあり、「必要なことはやっていこう」というスタンスで自分にマッチしました。管理に必要な温湿計を買っていただいたり、安全衛生委員会の進行や取り組むテーマは全て私に任せるからと信頼を得た感があります。中途入社の自分が衛生管理者という資格を生かして、スポットライトを浴びる機会があることに資格を取得してよかったと思っています。

衛生管理者の試験は一回目で合格することができました。ただ、簡単に取れたわけではありません。地方では衛生管理者試験は年一回しかありません。関東地方でいえば労働局のある千葉県まで行けば、年に複数回の受験も可能ですが、地元受験で一発合格を目指していたので、必死に勉強しました。私の場合、試験は10月1週目の土曜日でした。7月に会社が外部講師を招いてのセミナーがあり、そこで試験の傾向を教えてもらいました。第一種衛生管理者試験は合格率が約50%で難しいわけでも簡単なわけでもないと言えます。ただし、勉強をしないと絶対に受からないです。

試験勉強で最も有効なのは過去問の反復練習に尽きます。試験は文章の表現は違えども同じような問題が多いです。過去問は直近のものから解いていくのがポイントです。そのほうが最近のトレンドをつかめるからです。私は文系出身なので化学や生物分野の言葉を覚えるだけで苦手意識を持っていました。「腸炎ビブリオ」「ボツリヌス菌」など、詳しい意味は分からずとも覚えるようにしました。入浴時に紙の裏表に問題と答えを記入して、パウチ式のビニール袋に入れました。風呂場の蒸気で壁にくっつきやすいので風呂に入って、壁に向かって、ブツブツと唱えていたました。学生時代ほど、スイスイと頭に入ってくるわけではないので、短期間で集中的に覚えるのは無理だとわかっていました。だからこそ、ピークを試験日にもっていくために綿密なスケジュールが重要だと思います。私の場合は2ヶ月前から暇さえあれば参考書を読む程度、3週間前から過去問の問題と答えを白紙に記入していくことひたすら繰り返しました。

試験日は会社が休みだったので前日深夜まで総仕上げとして、過去問を解き、手応えをつかみました。試験はリラックスして受けることができました。他の受験者の進み具合を耳で確かめるぐらいに余裕がありました。時間をいっぱいまで使うことなく、割と早めに退出しました。帰路で合格を確信しました。ある程度の社会経験がある方が受験するのであれば自分の能力と試験日をにらめっこして、「狙い打ち」作戦をするのが理想です。勉強するタイミング・持力が継続する時間を測り、試験日に合わせてひたすら過去問と向き合うことで合格する可能性は格段に高まるといえるでしょう。